投稿日 : 2025.05.30
リモートでの印刷立ち合いのすすめ
リモートで印刷立ち合い?
化粧品包材では、最終の色調整のために印刷工場へ立ち合いにいくことも多々あるかと思います。
オフィスからでて気分もリフレッシュ、工場見学もできたり、ものづくりしている人とのコミュニケーションもとれたりといい面もあります。
しかし、一方で忙しいときは移動だけで時間とられますし、また家庭の事情で泊りがけ出張ができない場合もあるのではないでしょうか。
また移動に伴う出張費や宿泊費も馬鹿にはできません。
そこで、リモートでの印刷立ち合いはいかがでしょうか?
当社の東京・浜松町/大阪・肥後橋の事務所から、京都・亀岡工場での紙器印刷の立ち合いができます。
リモート立ち合いイメージ
こちらが東京にあるリモート立ち合い用のモニタです。
色はわかるの?
スキャンしたものをモニタで見て色はわかるの?
との疑問を持たれるかと思います。そこはご安心ください。
スキャナ、モニタとも色調整済みです。
スキャナで測色したCIELab値が正確にモニタ上で表現されます。
また、2つのスキャンした印刷物の色を比較し色差ΔEを示す測色機が導入されています。
そちらを活用し、ターゲット色にどれだけ近づいているか、また離れているとしてもどちらの方向にどれぐらい離れているかなどがわかります。
こういった色差をみながら、色の指示ができるようになっております。
CIELab値や測色機については、こちらのブログをご覧ください。
リモート立ち合いの弱点
前述のように色はCIELab値を媒介にしてモニタ上に表現されることで確認ができます。
しかし、わからないのは「紙の質感」です。
紙は千差万別で、ざらざらした風合のある紙もあれば、ぴかぴかした光沢感のある紙もあります。
その上に色がのったときにどんな感じに見えるのか?
というのがモニターだとちょっとわからずに想像の世界になります。
こればかりは、リモートの限界になってしまいます。
さいごに
リモートならではの限界もありますが、東京から京都に出張するよりはかなりお手軽に立ち合いができます。
本機校正とうまく組み合わせて、リモート立ち合いもご活用いただけましたらと思います。
当社の営業からも提案していまいりますので一度は試してみてください。
測色機の見学だけでも大歓迎です。
余談にはなりますが、当社は観光地京都にあるということもあり、印刷立ち合いの人気は高いほうと自負しております。工場でのリアル立ち合いも大歓迎です!
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印刷技術, 技術解説