コールド箔の活用方法

はじめに

コールド箔、もしくはコールドフォイルと聞くことが増えてきたかとおもいます。
実は当社もラベルの印刷機にコールド箔の設備がついています。

IMG_1466

ただ正直いってあんまり活用されていません・・・
ホット箔(いわゆる従来の箔押し)の代替品ととらえられると使えないのです。

今回は”コールド箔はどういったときに使うべきか”を紹介しようと思います。

そもそもコールド箔ってなに?

コールド箔については、下記の中島金属箔粉工業様の説明がわかりやすいかと思います。

http://www.n-metal.co.jp/coldfoil/

上記HPなどからの引用となりますが、従来の箔とくらべたコールド箔のメリットは

・箔の上から多色印刷ができる。
・接着剤を印刷できるので、箔のグラデーションや細いラインや複雑な形状などの繊細なデザインができる。
・ワンパスで、箔と印刷ができるので短納期になります。

 

じゃあなぜコールド箔は使われないの?

そんなにいいものだとなぜ使われないの?という疑問をもたれるかと思います。
残念ながらデメリットがあるんです。

・輝度がホットスタンピングにくらべておちる

比べてみるとやはり従来のホットスタンピングのほうが輝いています。
あたりまえですが。

・箔と印刷がワンパスなので、箔材が有効活用しにくく、無駄が増えて結果、価格が高くなる

これは説明が必要です。
こんなデザインのラベルがあったとします。

img01

ホットスタンピングだと、箔押し機は印刷とは別ラインなので、箔材は最小限しか使わないように制御できます。

箔材はこんな感じで使われます。

img02

一方、コールド箔だと印刷とワンパスなため、印刷と同時に箔材が流されていって、容赦なく箔材が使われてしまいます。

こんな感じです。

img03

箔材はほとんどゴミになってしまい、結果、箔代がとても高くなってしまいます。

コールド箔はどういうときに使う?

以上よりコールド箔はホットスタンピングを代替することはできません。
まったく別物と考えたほうがいいです。
今から思えば、名称も箔と名乗らないほうが勘違いしなくてよかったのかもしれません。

コールド箔はコールド箔なりのデザインが必要です。
どうしたらいいかというと。

・箔を広い範囲で使う。
・細いラインやグラデーションをいれたりなどして、繊細なデザインをする。
・箔の上から多色印刷をして多色メタリック感を出す。

などなどだと思います。

たとえばこんな感じ。

IMG_1470

写真ではわかりにくいですが、実物は結構きれいにできました。

是非、コールド箔も活用してください!

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