ラベル台紙のリサイクル工場見学会に参加しました。
今まで焼却するしか廃棄方法がなかったラベル台紙(ラベルが貼りついている剥離紙)ですが、
台紙の素材を「剥離紙」から「リサイクル専用台紙」に変えることによりリサイクル可能になりました。
※「剥離紙は」紙の表面にシリコンやポリエチレンといった樹脂がコーティングされているため、紙と樹脂が分離できずリサイクルが困難です。
ラベル台紙のリサイクルは「資源循環プロジェクト」という名で啓蒙活動がされており、
日榮新化㈱、東洋紡㈱、三井物産ケミカル㈱などが参加しています。
従来の剥離紙は大量のごみとなり、焼却処分するしかありませんでした。
リサイクル可能なPET合成剥離シート
今回はその「リサイクル専用台紙」が回収され、リサイクル素材(ペレット)になるまでの工程を、
日榮新化株式会社様の「三重RP工場」にて見学してきました。
三重RP工場
リサイクルの流れはこのようになります。
1.受入検査
ラベル使用後の「リサイクル専用台紙」が専用の回収BOXでお客様から三重RP工場に送付されます。
これを工場内で受入検査し異物混入を防ぎます。
リサイクル開始当初は異物や汚れ等、リサイクルに適しない状態のものが散見されたそうですが、少しずつ回収スキームが認知されてきて、不適合品は減ってきているそうです。
2.異物検知・除去し、フレーク加工する
回収された「リサイクル専用台紙」に異物混入や汚れが無いか確認後、クラッシャー機を使いフレーク状にします。
3.ペレット加工
フレーク状になったものをさらにペレット化します。
ここでペレット化されたものが新たな「リサイクル専用台紙」の原料となります。
4.原料はこのあと、東洋紡株式会社へ「リサイクル専用台紙」の原料として運ばれます。
残念ながら工場内の撮影許可がおりませんでしたのでリサイクル機器の写真はないのですが、2024年4月に竣工したばかりの工場で、建物は衛生面や管理面ともに行き届いている印象でした。また、工場の敷地内にはリサイクルに関係する企業の記念樹が植えられていました。
まだまだ始まったばかりの「資源循環プロジェクト」ですが、
今まで廃棄していたものを再利用できるということは、環境配慮の面において効果大の活動です。
資源循環プロジェクトにご協力ございましたらお気軽にお問い合わせください。
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