コーターを使っていつもの印刷に+αの表現を!

はじめに

「印刷機にコーターがあるから○○ができます。」
みたいな話を聞いたことはありませんか?

弊社の過去ブログでも、こんなことかいてますね。

「ところでコーターってなんなんだ?」と思われたことはありませんか?
そこまで説明することがなかったのを反省しまして……

今回は秘密のベールにつつまれた?コーターについて紹介したいと思います。

コーターのいいところ

コーターはオフセット印刷と違って、インキをたくさん盛ることができます。
通常オフセット印刷は1μ(=0.001mm)ぐらいだそうですが、コーターなら5μは軽く盛れるそうです。
なんと5倍

インキがたくさん盛れるので、ニスをぬって光沢をたくさんだしたり、
パール成分をインキに混ぜてキラキラ感をだしたり、いろんなことができるのです。

そのうえ、オフセット印刷機に付属してついているので、印刷と同時にインラインで使えます!
これはいちいち別の機械にセットしなくていいので、コストダウンにもつながるという
たいへんすぐれた設備なんです。

 

コーターの仕組みは?

では、そのコーターについて仕組みをご紹介していきたいと思います。

コーターというのは印刷機における青丸の部分です。

写真1

写真1

赤丸の部分が一般的なオフセット印刷のユニットです。
こちらの説明は、検索すればたくさんでてくるので省略します。

印刷機の最後についているのがコーターです。
もう少し拡大してみます……

 

写真2

写真2

カバーをあけてみるとこんな風になっています。

写真3

写真3

中まで見通せないのでよくわからないですね。

コーターの構造

わかりやすくなるように図示してみました。
今までの写真は上から見てましたが、この図は横から見た図です。

coater_e

写真3で見えていたのがアニロックスローラーとよばれるものです。
このアニロックスローラーは目では見えないですが、実は微小な穴がたくさんあいています。
工場見学にこられるお客様にルーペでお見せするのですが、みなさんびっくりされます。

この穴をめがけてチャンバーという装置がインキを流し込みます。
そしてこのインキがブランケットに転移して、さらには紙に転移される、という仕組みです。

この穴の広さ・深さによって、インキの盛り量が調節できます。

 

まとめ

コーターについてご理解いただけましたでしょうか?
まだピンとこないという方は是非、印刷立会いや工場見学にいらっしゃって実物をご覧になってください。

このコーターを使うと印刷の表現の幅が広がります。
コーターを活用してどんどん技術開発していきますのでご期待ください!

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