2022.07.20
紙の天敵
こんにちは、紙箱設計担当Mです。
今年は梅雨入りしたものの晴れの日が続き記録的な速さで梅雨明けしたかと思えば
梅雨よりも長雨が続いて「梅雨ってなんだろう」という日々で参っています。
特に私の担当の紙箱は湿気の影響を受けやすく、用紙の反りや伸縮にこの時期は悩まされています。
用紙が反ったり波打ったりしてるとダミーカット時に固定しにくく作業しづらいです。
さらに大変なのが大箱等の簡易校正のカットで、
表面加工等の工程によっては校正刷りから手元に届くまで時間がかかり
サイズによっては全体で1ミリ以上伸縮していることも。
よく「そこまでシビアに合わせなくてもいいよ」と言ってもらえますが
作業する側としては面ごとのデザインがずれ込むと非常に気になります。
各面のフチに2ミリの色ベタなどあろうものならわずかなズレでも伸縮と合わさってフチ自体がなくなったり…
カット自体は機械任せですが前段階の用紙のセットは一枚ずつ手作業なので
きわどいところでカットされていても生あたたかい目で見ていただけるとさいわいです。
ちなみに冒頭の「梅雨ってなんだろう」という疑問ですが、
語源としては中国のカビ(黴)をもたらす雨の「黴雨(バイウ)」という表現が
日本に伝わった際にカビの雨ではイメージが悪いということで
同じ時期に実の収穫がおこなわれる「梅」の字が当てられたとか。
(「バイウ」から「つゆ」に読みが変わったのについては諸説あります)