2021.12.20
箱の正面について考えてみる
こんにちは設計のKです。
今年も早いものではや12月を迎えました。
コロナも3年目突入しそうですがどんどん弱毒化してただの風邪みたいになってくれることを切に願うばかりです。
さて今回は箱の正面(デザイン面)について考えてみたいと思います。
サイド貼りケースを設計する際、主面をどこにするかの違いで3タイプあります。
3タイプとも消費者にアピールしたい正面を前に向けて糊貼り面に見えてしまう目障りな紙断面を裏へ持って行き目立たなくさせています。
正面に絵を描いて断面を赤色に塗って3タイプを比較してみましょう。
<写真1-ブランクス> 上から「飛行機型」「リバース」「キャラメル型」(社内呼称です)
<写真2-正面> 絵柄を正面として並べたところ
左から飛行機型、リバース、キャラメル型
見てみると飛行機型は上下蓋ロックの断面が赤く見え目ています。リバースは下蓋のみでキャラメル型は全然赤色が見えません。
<写真3> 同じく裏から見たところ
全て糊代の被さる右側面の断面が赤色で見えています。
一般に化粧品・雑貨等で包装を手詰めで行う場合は「キャラメル型」、正面裏面どちらもデザイン面になる場合は「リバース」
医療用医薬品等自動包装するものは「飛行機型」となることが多いようです。
輸送箱のような正面に品名しかないものは前開きで蓋と糊代の関係は「飛行機型」にします。前開きの方が早く中身が取り出せるから利便性の為でしょう。
組み立て後は同じに見えるサイド貼りでも目的毎に違いがありその理由もあります。
皆様も是非、空箱をゴミ箱に捨てる前に糊代を破いてみて下さい。箱の世界が広がっております。
ちなみに「ムンク」は没後70年以上経過しているのでいわゆる「パブリックドメイン」で著作権フリーです。
それでは皆様良いお年をお迎えください。