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2025年

2025.06.24

初挑戦

 

 

設計のKです

つい先日迄まだ寒いつもりでしたがいきなり真夏になってしまいました。

歳をとるごとに暑さにも寒さにも耐性がなくなってきている気がします

 

今回は設計の仕事についてから初めて「キャンディー型」なる形状にトライしましたので

ご報告致します。

そういう形の箱が存在することは写真や図面集で見たことはありましたが・・・

 

<完成形状>

 

<展開形状>

 

長所・・・独特のインパクトあるフォルムでしょう

短所・・・両端を紙の反りを応用してペコンと押し込んでるだけなので衝撃で戻る

     内容物の入れにくさと出しにくさ(ジッパー等開封方法の検討が必要かも?)

     サイズによっては機械貼りでの糊位置が難しい

 

それではこれから暑い夏をがんばって乗り切ってまいりましょう~


2025.05.13

小さな努力

 

先月のブログにも書かれていましたが、大阪・関西万博(20254月~10月)が始まっています。

 

とは言っても、過去2回オリンピック絡みのネタを披露してきた私ですが、関西に居ても今のところ行く予定はありません。

 

関東方面の方はどうなのでしょうか?話題にならない?

 

その話題にならない絡みで小ネタです。

 

数は少ないですが、箱の(特殊な)形状によっては糊代に罫線が必要となる事があります。

 

厄介なのは罫線が斜めに入っている場合です。

 

組立ての際、罫線の角度が急なほど、2枚重ねになっている事もあり折りにくいのです。

 

その対処として図のようにカットを入れ、折り作業の手助けをしております。

 

 

しかしながら、今まで誰もこの小さな努力に興味を示してくれた記憶がありません。そもそも認識してくれているのか...。

 

だから備忘録を兼ねて、このブログに残しておきたいと思います。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

設計担当N

 


2025.04.22

売りが見える

 

こんにちは、

これを書いている時点ではいよいよ関西万博の開幕日が迫ってきました。

前回の大阪万博はさすがに見に行けなかったので

幼少期は家にあった公式ガイドをボロボロになるまで読んでた万博大好きおじさんMです。

 

55年ぶりの大阪での開催が決まったときはテンションが上がったのですが…が…

具体的に「これは見たい!」と思える情報がないまま開催日まで来てしまった印象です。

(わたし個人のアンテナの低さもあるでしょうが)

20年前の愛・地球博のときは冷凍マンモスだT社の楽器を演奏するロボットだと

半年前からガイド本を繰り返し読んで準備していたのですが…

やはり売りが見えるというのは大事だと思います。

というわけで毎度強引な枕ですが、今回は中身の見える箱の話です

 

クリアーだと透けて見えるので問題ないのですが、

わたしの担当の紙箱だと基本透けないので中身が見えません。

(うっすら透ける紙もありますが強度の問題で箱には向きません)

そこで前面に窓をあけてくれという注文をいただきます。

今回は仮に50×20×80mm、窓のフチを5mmで作成してみました。

 

 

理想はこのように折れればいいのですが

 

 

現実は窓のところでちからが逃げて本来の折り目と違うところで破れたりします。

意図したところで安定して折るためには折罫と窓との間を15mm開けるのが推奨ですが

 

 

箱のサイズが小さいと窓も小さくなり、あまり中身が見えなくなってしまいます。

そこで少しでも窓を大きくしたい場合は左右方向のみ、フチなしを提案しています。

 

 

ようは折罫と窓との間に一定以上の距離が必要であって、

逆に2面と3面にまたがったL字型の窓でさらに大きく開けることも可能です。

 

 

このとき糊代の位置を意識しないと(今回の例でいうと3・4面にまたがる窓)、

窓から糊代がはみ出ることになってしまいます。

 

 

なお今回はわかりやすく窓を開けっぱなしにしましたが、

全面PP貼りの場合は強度が増してもう少しフチを狭くできるようです。

(もちろんその分加工賃はあがりますが)


2025.03.19

正面が膨らんだ、かまぼこ型ケース

 

設計にきてちょうど1年が経ちました。早いものです。Hです。

日々、いろいろな方向からのご要望をいただき、鍛えられています。

今回、その中で変形箱の設計を担当しましたので、ご紹介したいと思います。

 

機械製函を前提とした、正面が膨らんだ曲面のかまぼこ型クリアケースのご依頼です。

天面=蓋を丸く曲げた形状であれば、さほど珍しくはないと思います。

が、正面を膨らませて機械貼りとなると、簡単そうにみえるかもしれませんが、実は難しいです。

 

仕上がりはこうなりました。

 

 

クリアだと分かりづらいと思いますので、紙でカットしました。

 

 

蓋を開けるとこんな感じです。

 

なぜ機械貼りが難しいかを簡単に説明します。

基本的に箱の対角線にある2辺で折ってペタンコにして糊代を貼り合わせるためです。

一般的な箱では、

 

展開を対角線上の「あ」と「い」で折って

ペタンコにした状態で真ん中にくる糊代を貼り合わせています。

当然といえば当然ですが、「a+x」=「b+y」なのでペタンコにできます。

 

これが今回の正面が膨らんだ状態だと、

「x」が曲線なので「y」より長くなり、「あ」と「い」で折ってもペタンコにできません。貼れなくなります。

そこで側面の「a」と「b」をそれぞれ「a-1」「a-2」と「b-1」「b-2」に分け、その境界線「あ-2」と「い-2」で折ります。

そうするとペタンコにでき、貼ることが可能になりました。

 

ただし「a」「b」の長さが重要で、短い場合は設計不可となります。

また他にもいろいろと諸条件がありますので、ご興味がございましたらお気軽に弊社営業へお問い合わせください。

 

ではまた。

 


2025.02.15

新たな視点

 

皆様こんにちは設計部Iです。

 

大分大げさな題名としてしましましたが、

本日は「砂時計型」→私が勝手に呼称しております。

をご紹介いたしたいと思います。

 

まずは展開図

 

展開としてはかなり一辺方向にひょろ長くなる特徴を持っています。

 

組み上げイメージ

実際に今回はよくあるペットボトルをセットできるサイズとして

試作をしてみました。

 

形状としては言わずもがな、訴求面がPOPラベルや物品本体のみの場合よりも

多くの面積が取れるのが特徴です。

 

今までも、担当案件にて試作を繰り返してきたもので、私自身お気に入りの形状の

一つです。

 

最近ご依頼をいただきました製品試作中に新たな視点を発見しましたので

ご紹介を・・・と思ったところだったのですが、ご検討案Fixをいただいておりませんでしたので

今のところ控えさせていただきます。

 

もし、類似案にて懸案ございましたら是非ともお声がけくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 


2025.01.22

本物の門松?

 

明けましておめでとうございます。

設計のKです

 

年末年始京都に帰省しておりまして晦日の早朝、近所のお寺に散歩に行ったところ

正月の準備で立派な門松が置かれていたので写真に収めました。

さすが竹と筍の産地長岡京市、これでもかと言わんばかりの立派な孟宗竹です。

 

 

今回はクリアケースの開封方法についてです。

差し込み以外の開封は通常押し破るタイプですが、指を入れて引き上げるタイプもあります。

 

 

蝶々の触覚みたいなスリットですが樹脂ならではの柔軟性を使ってここを押し下げて開封口を引き上げます。

 

 

それでは今年もがんばってまいりましょ~