2023.06.26
ミシンとジッパーいろいろ
こんにちは設計のKです。
先日、破り易くて強度もあり破った痕も目立たないジッパーを求められ困ったので
今回はミシン目とジッパー数種を比べてみたいと思います。
上から
- 切2止1㎜のミシン目
- 切3止2㎜のミシン目
- 「へ」の字ジッパー
- 「Y」の字ジッパー
- 「S」の字ジッパー
特徴と破った痕の比較
- 細かい切れと止めが小さいのでスムーズに破れて痕もほとんど目立ちませんんが、破れやすいので衝撃には弱いです。直角に折ると止め部分が割れます。
- やや大振りの切と止めで真っすぐ力が入らないとすぐ層間剝離を起こします。又、痕はやや粗めです。
- よく使われるジッパーで刃は規制品があり安価に作れます。力の入れ方が受け側と反対に向くと繋がりません。またノコギリの刃のような痕になり目立ちます。
- 「へ」の字の改良型でどちらに力が向いても繋げるのでスムーズです。痕は「へ」の字より目立ちません。特注で作成するので部分的に用います。
- 見た目もエレガントで切れもスムーズですが刃が長いので強度がなく痕も波のように目立ってしまいます。私は過去2回しか作成したことがありません。
如何でしょう?なかなかスムーズで強度があり痕も滑らかなのは難しそうです。それぞれ特徴が違いますね。
チョコやアイスの紙箱では「へ」「Y」ジッパーと通常ミシンの3種が目的により適材適所で使われています。凄いって思いました。
それではまた。