BLOG

2025.09.19

ぱくってひねってオリジナルと成す

 

 

皆さん「鬼滅の刃」ってマンガをご存じですか?

映画が大変ヒットしているそうです。

私は原作厨なので原作マンガを読破済。

作中で「鬼」と呼ばれる吸血鬼に対し、特殊な呼吸法を用いて戦うダークファンタジーです。

名台詞もいっぱい。

 

 

 

・・・・・。

 

 

 

お疲れ様です、設計にきて1年半のHです。

 

弊社では年に1回、営業部門が「試作大会」と称して製造実績のない素材や形状・加工などを、社内企画で試作を行うイベントがあります。

本年度の「試作大会」も先日無事に終えましたが、その中でもオリジナル色が濃いと思われるものをご紹介します。

 

ある営業チームからの企画内容は、紙の緩衝材を元にした何らかの包装材を作りたいとのこと。

すだれ状に切れ目を入れた紙を、垂直方向に引っ張ることで網目状・ネット状になり製品を包む緩衝材になりますが、それを応用したいと。

 

 

そこから話は発展しまして、最終的には中の製品形状に合わせて膨らむ貼り合わせの台紙になりました。中身は小さめの瓶と大きめのチューブを仮設定。

結果、チューブ台紙はこのようになりました。

 

 

 

横から見ますと、台紙の切れ目が網目状に広がって立体的になっているのが良く分かります。

 

 

ただしこちら、ひと要素ありまして。

自由に膨らむ分、少しずつ横への負荷が各所にかかり、どうしても縦方向の切れ目だけでは歪みが出てしまいます。

 

 

そこで、十字を描くように横方向の切れ目を少しずつ入れています。

 

 

 

そうすることで、余分な横の負荷を逃がして歪みなく膨らむようになりました。

 

この台紙のメリットとは何でしょうか・・・。はて。

揉んだ時にパリパリと心地よい感触ではあります。

ご興味がございましたらお問い合わせください。

ただし、こちら未試作となります。

製造に進むとなると、設計も製造も手探りのため試作等の検証が必要となる旨、ご了承願います。

ではまた。