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2022.05.26

仕切り一体箱ってなぁに?

 

こんにちは設計のKです。

今朝のニュースで「日本、初の観光ランク世界首位 インフラや文化高評価」と出ていました。

早くにぎやかな日本に戻って欲しいものです。

 

今回は久方ぶりに「なぁに」シリーズ続編として「仕切り一体箱」を取り上げます。

箱の設計をしているとお得意先様からの仕様書に「中仕切り一体」と記載されて入稿することがあります。

長年設計作業に従事していても一瞬ギクッとしてしまいます。

というのも機械貼り前提の多少入り組んだ構造なので貼り可能か確認が必要になるからです。

 

仕切り一体箱といっても内容物により数タイプ存在します。

 

<一番簡単な空間を2つに仕切るタイプ>

 

糊代を延ばして「Z」状に仕切りを設ける。筒状の同サイズのものが2つ入る

 

<2つに分け尚且つ同径の立寸違いを頭ぞろえで入れるタイプ>

2つに仕切るタイプの発展型で底側の仕切りをずらして設置することで短い方が落ちるのを防ぎます。

紙1枚で支えるので重たいものや細すぎる内容物には不向きです。

 

<同じサイズの筒状のものをいくつか整列させるタイプ>

均等割りできるので挿入作業が楽になりますが内容物全体を覆う緩衝機能はあまり期待できません。

製函はやや難易度が高い特殊な貼り機を用います。

 

仕切り一体箱は糊代を延長させて部屋を作るパターンと糊代以外の裏正面を上部に延長させて折り返すパターンの

大きく2つに分かれます。

いずれにしても糊貼り箇所が増えて正確に打たないといけないので仕切るサイズにどうしても制約が出てしまいます。

それでも別体仕切りは数量管理等面倒なので最近かなり増えてきています。

 

皆様も是非弊社営業マンに「こんなのできる?」とお声がけお願い致します。


2022.04.20

ザ・ワールド!! 巡る巡る 人類の足跡!!

 

皆様こんにちは!!

 

いつも当ブログをご覧いただきまして誠に有難うございます!

設計部Nです!!!

 

本日は、私ども設計が日々箱形状考案に携わっております中で

様々な建物構造からもインスピレーションを受けていたりするのですが、、、!

 

非常に興味深いところで弊社営業が年末年始ご挨拶時に配っております

カレンダークリアファイル過去写真素材から一部抜粋させていただきまして、

一緒に各地を巡ったような感覚を共有させていただく回となればと思っております!!

どうぞ宜しくお願い致します!

 

2001年~2010年のシリーズ回となりまして

「世界遺産シリーズ」です!それでは早速!!

 

2001年

左:デルフィの考古遺跡(ギリシャ)

右:アユタヤ(タイ)

 

2002年

左:姫路城(兵庫県)

右:モン・サン・ミシェル(フランス)

 

2003年

左:上賀茂神社(賀茂別雷神社)/京都府

右:西芳寺(苔寺)/京都府

 

2004年

仁和寺/京都府

 

2005年

清水寺/京都府

 

2006年

左:比叡山延暦寺/滋賀県

右:龍安寺/京都府

 

2007年

左:醍醐寺/京都府

右:教王護国寺(東寺)/京都府

 

2008年

左:天龍寺/京都府

右:高山寺/京都府

 

2009年

左:下賀茂神社(賀茂御祖神社)/京都府

右:平等院/京都府

 

2010年

左:二条城/京都府

右:本願寺(西本願寺)/京都府

 

いかがでしょう?

各地というよりは京都が中心となってしまった感は

ありますが、、いずれも負けず劣らず特徴ある建物ですね!!

 

また、世界に視点を戻すならば

 

名曲「展覧会の絵」の終曲モチーフとしても知られる

「キエフの大門」も素材として非常に映えるところかと個人的に

思うところです。

 

またクリア素材には色付きの物がある事を忘れてはいけないところです!!

こちらも放置される事のないように!ですね!!

 

設計担当N


2022.03.22

初心忘るべからず

こんにちは、紙箱設計担当Mです

 

少しづつではありますが一日の感染者数も減ってきて本文が掲載されるころには蔓延防止等重点措置も解除されているころでしょうか

このまま第6波が収束するのを切に願うばかりです

だんだん暖かくなってきましたが今一度初心に帰りマスクやアルコール消毒等基本的な感染対策を徹底したいです

 

そこで感染拡大初期の仕事を振り返って初心に帰ろうと思います(話が強引ですね)

 

 

 

※スリングショットではありません

 

 

真ん中で折り曲げスリットにマスクのひもをかけホールドします

 

飲食店様向けに飛沫感染を防ぐものを、でもアクリル板はコスト面でちょっと…

とのコンセプトで受注した仕事でした

コロナ禍という未曽有の事態であわただしく入稿したのを今でも思い出します

 

紙なので安価に量産できるというのでおかげさまで好評だったそうです

 

 

一日も早くコロナも収まって「あったねこんな仕事」と笑いあえる日が来るといいですね


2022.02.10

・・・鏡に映るは世界の真実・・・

 

皆様こんにちは!!

 

いつも当設計ブログをご覧いただきまして

誠に有難うございます!設計部Iです!

 

少し期間を空けてでの更新となりましたが

本日も張り切ってご紹介させていただきます。

 

こちらのブログについてですが

当社社員もかなり頻繁にチェックしているとの声をもらっておりまして、

ある営業からは

『毎回、ぶっ飛んだ遊びごごろ!?(※ユニークとの意味のようです笑)満載で面白いですよね!!』

 

とのこと、、、おそらくの好評に

設計部一堂しめしめ、にまにましているところです 笑

 

さて本日ですが意味深なテーマから開始させていただきましたが

新たな切り口として、銀蒸着紙を使用し三面鏡台をモチーフとした

個装箱をご紹介いたします。

 

文章でご紹介するよりまずは一見かと思いますので

バババっとお写真にてご紹介いたします。

 

イチゴの赤の配色があると確認しやすいところですが

上部が銀蒸着紙面の角度付き三面鏡となっていますので

中心に乗る商品が反射しインパクトがあります。

 

全面銀蒸着紙を巻いていく形式の2パーツ構造となっていますので

印刷主面としては無蒸着紙面を想定しています。

 

またお写真のものは、ある得意先様から初回オーダーいただいたものを

私の方で若干形状加工させていただいたもので、

当時品としては残念ながら別資材とドッキング組みのところで完成想定物に至りませんでしたため採用となりませんでしたが、

 

お客様からは

『しっかりとした造りでまるでミニ什器ですね!』

との何とも嬉しいお言葉をいただけたものとなります。

 

最後に糊代位置、表面展開、裏面展開と

サイズ感確認のための私の手乗り写真です!!

 

まるで手乗りミニ什器!!

 

個装箱も一つのステージと、、新たな切り口のご紹介でした!

 

こんなのできるかな?

を是非とも我々にお任せください!!


2021.12.20

箱の正面について考えてみる

 

こんにちは設計のKです。

今年も早いものではや12月を迎えました。

コロナも3年目突入しそうですがどんどん弱毒化してただの風邪みたいになってくれることを切に願うばかりです。

 

さて今回は箱の正面(デザイン面)について考えてみたいと思います。

サイド貼りケースを設計する際、主面をどこにするかの違いで3タイプあります。

3タイプとも消費者にアピールしたい正面を前に向けて糊貼り面に見えてしまう目障りな紙断面を裏へ持って行き目立たなくさせています。

正面に絵を描いて断面を赤色に塗って3タイプを比較してみましょう。

 

<写真1-ブランクス> 上から「飛行機型」「リバース」「キャラメル型」(社内呼称です)

<写真2-正面> 絵柄を正面として並べたところ

左から飛行機型、リバース、キャラメル型

 

見てみると飛行機型は上下蓋ロックの断面が赤く見え目ています。リバースは下蓋のみでキャラメル型は全然赤色が見えません。

<写真3> 同じく裏から見たところ

全て糊代の被さる右側面の断面が赤色で見えています。

 

一般に化粧品・雑貨等で包装を手詰めで行う場合は「キャラメル型」、正面裏面どちらもデザイン面になる場合は「リバース」

医療用医薬品等自動包装するものは「飛行機型」となることが多いようです。

輸送箱のような正面に品名しかないものは前開きで蓋と糊代の関係は「飛行機型」にします。前開きの方が早く中身が取り出せるから利便性の為でしょう。

組み立て後は同じに見えるサイド貼りでも目的毎に違いがありその理由もあります。

皆様も是非、空箱をゴミ箱に捨てる前に糊代を破いてみて下さい。箱の世界が広がっております。

 

ちなみに「ムンク」は没後70年以上経過しているのでいわゆる「パブリックドメイン」で著作権フリーです。

それでは皆様良いお年をお迎えください。


2021.11.12

見えすぎ

 

最近(令和3年11月現在)ようやくコロナ感染者数も減ってきたようで、年末年始を乗り越えれば、かなり安心出来ると考えるのは甘過ぎるでしょうか。

 

見えない敵(ウイルス)との闘いに世界は苦労しています。

 

しかし、見えすぎる敵と闘っている私もいます。話が強引ですが...。

 

先日ボツになったクリアケースの底がワンタッチだったのですが、希望通りの形状に製函するためには、弊社では部分的にカットする事になりました。

 

そのため組立て後、背面からはカットのラインが見えて、私としては大変気になったのです。

 

 

 

それが理由でボツになった訳ではないようでしたが、クリアケースならではの問題です。

 

印刷でうまくカバーして隠す方法もありますが、紙のケースとは違う難題です。

 

過去にも色々ありましたが、多かったのが前看板(POP)タイプで、前面フラップの処理に関してですが...。

 

普通はこんな感じ。

 

 

出来るだけ短く、見えないように。

 

見えるならデザイン性を加えて。

 

やはり見せたくない、スキ間は我慢する。

 

 

他にも、差込み部分がケース前面に出ないようにとか、中仕切り(ゲス)もデザインの一部となるように考慮する事などが求められます。

 

見える(クリア)が故の闘いです。

 

設計担当N


2021.10.25

「新たな形状の扉、一緒に開きませんか!?」

 

当ブログをご覧の皆様こんにちは!

紙箱設計担当Mです!!

 

若干、スピリチュアルなテーマから始まってしまいましたが

安心してください。。笑 箱設計での話です。。。。笑

 

先日、少し変わった案件で「フェイスマスク」スタンド兼用箱のオーダーを頂きました。

 

こちらはマスク自体が平たく大き目サイズなものなのですが、

商品が良く見えるように看板部以外の高さを下三分の一に抑え、

さらに新たな形状の扉を切り拓きそうな型としたいという熱い思いを頂きました!!

 

こちら、ひとまずオーダーサイズを形状におこすことから開始です!

 

 

しかし、第一の壁が……マスク自体がやわらか素材で芯があまり無く、

ふにゃふにゃで中々立ってくれません。。。

 

そこで背中から支えてくれるよう背面に折り返しパーツを追加!!

 

 

こちらは、安定性を増すよう足を追加することで何とか立ってくれました!!

 

 

これでも、やや不安定とのことで思い切って第三の足、しっぽを付けてみました!!

 

 

私が本箱に、設計始めに魂入しようとしたイメージは

田園風景が似合う上品なお嬢様が大自然の中でフェイスマスクをしているイメージ。。。。。

 

でしたが。。。。箱外観最終形状を見ますと、田園風景をお嬢様もろとも

破壊してしまいそうな怪獣のようになってしまいましたね。。。笑

 

結局、怪獣のしっぽ案は不採用になり足を太くすることで採用となりました!!

(それはそれでお嬢様よりは怪獣に寄っていきましたかね。。。)

 

フェイスマスク用とのことで『新たな形状の扉を拓くべく』の

アイデアですがなかなかに【扉】は固いようです。。笑

 

ですが、オーダーを糧に日々、弊社設計も進化いたしますので

是非、次回のご注文時には「新たな扉」を開くところまでご一緒できればと

思っております。

 

こんなのできるかなから始まる試作のご依頼も

是非、私ども大光印刷までお声掛けいただけますと幸いです!!

 

 


2021.09.27

簡易モチーフ設計提案もお任せください!!

 

皆様こんにちは!!

いつも当ブログをご覧いただきまして誠に有難うございます。

設計部のIです。

 

本日は最近特にご好評をいただいております、

設計形状による簡易モチーフ提案についてご紹介いたしたいと思います。

 

といいいますも、特に難しい話ではありません。

 

こちらは初回設計ご提出時できるだけ最終イメージに近いところからお話が進められますよう、

商品コンセプトを箱モチーフ全面に押し出す場合等にご提案させていただいております取り組みの一つとなります。

 

大きくはカット罫と押罫からなる表現のみですので

デザイナー様ほどの精度がございませんのが何とも歯がゆいところですが、

初回イメージ作りの起点として大変ご好評をいただいております。

 

下記は、仮に「??」を全面モチーフとして押し出す場合として今回のために作成してみました。

写真にて正面、展開図等ご覧いただきますので一体何のモチーフなのか考えつつどうか温かい目で

ご覧いただけますと幸いです。

 

<俯瞰斜図>

<全面展開>

<組み上げ途中①>

<組み上げ途中②>

<正面図>

 

いかがでしたでしょうか?

 

私が意図しましたところでは、

下に葉っぱが2枚付きの「桃」をモチーフとしました。

実は反則で桃の認識に重要な要素である中央の割れ目はうっすらハーフカットで入れております。

薄~くですので視認は難しいかもしれませんが。。。

 

少しでも皆様に意図が伝わりましたら幸いです。

 

こちら、設計発信イメージ作りのお手伝いにつきましても

是非、大光印刷にお声掛けください!!


2021.08.18

実用新案とりました!!

 

こんにちは設計のKです。

このブログが公表される頃には既にオリンピックは終了していますが、

見てきました。ブルーインパルスの描く五輪マーク!

国立競技場周辺は密そうなので代々木公園から観ましたがほとんど真上。デカ過ぎて写真に収まりきれませんでした。場所は良かったのですが雲と風で今一つ・・・

でも人間「一生に一度しか」となるとついついですね。

 

イエローの真下

 

円になる前に消えてゆく~

 

それはさておき箱の話を少し。

先日、封緘シールの要らない開封口を備えた箱の実用新案をとりましたのでご報告します。

円筒形の化粧瓶を入れる箱では中央部に瓶が当たってしまい指で押し込んでも開封出来ません。

なのでやや離れた空間のある場所に指を挿入して開封してもらえる工夫をしました。

 

中身を入れて口封をします

 

指を挿入して引き起こし

 

そして開封

 

化粧品メーカー様からの「シールが不要で改ざん防止出来て尚且つ開けたい時にすぐ開封を」

というご要望に何とかお応えしたいと考案しました。

これからも皆さまの「これあったらいいな」をお聞かせください。

 


2021.07.14

がんばれニッポン!

 

今回は特別編として語ります。

 

いよいよオリンピックが近づいてきました。もう中止はないでしょう。

 

私が生まれたのは、前回オリンピック開催の1ヶ月後でした。立派なオヤジです。

 

日本でオリンピックが開かれるのが50年に1回だと仮定すると、おそらく次回を見る事は出来ないでしょう。

 

それゆえ個人的にはかなり期待して待っていました。

 

しかし、まさか、世界を巻き込んだこんな事態が起こるとは...。

 

そこで、今の私が最も関わっている仕事の記録とオリンピックの成功を祈り、ささやかなオブジェを作成しました。

 

 

クリアケースがトップなのが泣けてきます!

 

ちなみに図面はこの程度のものです。

これでオリンピックに参加したも同然です。この時代を生きた証を残せました。

 

仕事も頑張ります!

 

設計担当N